Before (改善前)

金型のサイズからR面取りをすることができない場合がありました。

産業用機械・装置カバーを製造する際、コーナー面取りがR面取りと指定されていることがありますが、場合によってはタレパンでブランク加工ができないことがあります。その際はレーザーで加工をするか、または曲げ加工後にサンダーでR面取りをおこなう加工工程をとりますが、このような工程をとると加工コストが上がるうえに面取りの作業時間も非常にかかるという問題がありました。

V

After (改善後)

①C面取りにすることで、タレパンでも加工可能となります。

仕様と精度に問題がなければ、コーナーの面取りをR面取りからC面取りにすることでタレパンでの加工を可能にすることができます。これにより、通常であればレーザー加工でしかできないコーナーの面取りでも、タレパンで加工することができるようになり、大幅に加工コストを下げることができます。

POINT(要約)

面取りにも「C面取り」、「糸面取り」、「R面取り」と様々なレベルが存在します。R面取りは角が鈍角にすらなっておらず、きれいに丸くなっていなければなりません。実はこのレベルの面取りは想像以上に手間がかかります。精度や仕様に問題がなければ、C面取りや糸面取りにするだけでも加工コストを下げることができます。