Before (改善前)

大型の産業用機械・装置カバーや工作機械のカバー・BOX は使用箇所によっては強度や耐久性を求められることがあります。その際には、カバーまたはBOX の裏側面に角パイプを溶接することで、カバーの強度を高めることが可能になります。しかし、角パイプは入手に時間を要したり、穴あけなど追加加工などを含め、加工工数が増えコスト高の原因となっていま
した。

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After (改善後)

強度の保持を確認する必要はありますが、角パイプをコの字曲げの板金物に変更することが可能です。これにより、穴あけもNC で加工できるようになり工数も削減され、結果としてコストダウンにもつながります。また、板金のNC 加工で対応できるため、角パイプの欠品による納期遅延もなく、お客様に安定して製品を供給できるようにもなりました。

POINT(要約)

補強の程度を設計の時点でできる範囲でシミュレーションしておくことで、補強方法にも選択肢がでてきます。カバーの大きさやその用途を踏まえて、それぞれの産業用機械・装置カバーにおいて、求められる強度や仕様に合わせて設計段階から補強方法を考えることが重要です。そうすることで、板金部品のコスト削減などにつなげることができるのです。